V2へ布石か?王者LGツインズ、ベテラン投手・捕手を獲得し選手層を強化
韓国プロ野球の王者LGツインズが、2連覇に向けてベテランのチャン・シファン投手(38)とキム・ミンス捕手(34)を獲得。経験豊富な2選手を加え、投手陣と捕手陣の選手層を強化する。
韓国プロ野球(KBO)のディフェンディングチャンピオンであるLGツインズが12月22日、来たる新シーズンの連覇に向け、経験豊富なベテラン2選手との契約を発表しました。
球団が獲得したのは、38歳の救援投手チャン・シファンと34歳の捕手キム・ミンス。聯合ニュースによると、両選手とも2025年シーズンはKBO(1軍)での出場機会がなく、フューチャーズリーグ(2軍)でのプレーに留まっていました。契約の金銭的条件は公表されていません。
経験豊富なベテランの価値
チャン・シファン投手は、2007年にドラフト2位で現代ユニコーンズに入団して以来、ウリ・ヒーローズ、KTウィズ、ロッテ・ジャイアンツ、ハンファ・イーグルスと渡り歩いたジャーニーマンです。KBOでの通算成績は416試合に登板し、787イニングで防御率5.31を記録。2024年シーズンはハンファで30試合に登板しましたが、チームの若返り方針により2025年は2軍でのプレーとなっていました。彼は現在、2007年に解散した現代ユニコーンズに在籍した最後の現役選手としても知られています。
一方のキム・ミンス捕手は、2013年にハンファ・イーグルスから2位指名を受けてプロ入り。その後、兵役を経てサムスン・ライオンズで2024年までプレーしました。KBOでの通算成績は160試合に出場し、打率.198、4本塁打、27打点。2025年はフューチャーズリーグで21試合に出場し、打率.333を記録しています。
今回の補強について、LGツインズは次のようにコメントしています。
「チャン・シファンは経験豊富で投手陣の層を厚くしてくれる。キム・ミンスは安定した守備で捕手陣を強化するだろう。また、2人の真摯な練習態度がチームの若手選手たちの良い手本となることを期待している」
PRISM Insight: 王者LGツインズの今回の動きは、スター選手の獲得ではなく、チームの「カルチャー」と「持続可能性」への投資と見ることができます。一線から退いたベテランを獲得する目的は、単なる戦力補強に留まりません。長いシーズンを戦い抜くための選手層の厚み確保はもちろん、彼らの持つ経験やプロ意識を若手に還元させることで、チーム全体の底上げを図る狙いがあると考えられます。これは、短期的な成功に満足せず、長期的な強豪チームを築き上げようとする「王者の戦略」と言えるでしょう。
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