『タイタニック』の栄光の裏側:ケイト・ウィンスレットが語る、盗聴とパパラッチに「眠るのも怖かった」壮絶な日々
『タイタニック』で一躍スターとなったケイト・ウィンスレットが、BBCのインタビューで当時の壮絶な体験を告白。電話の盗聴、ゴミ漁り、パパラッチによる追跡など、名声の裏にあった恐怖と苦悩を語ります。
リード
映画『タイタニック』で世界的なスターダムに駆け上がった女優のケイト・ウィンスレット(50)が、その栄光の裏で経験した壮絶なプライバシー侵害について重い口を開きました。BBCのインタビューで、彼女は「電話を盗聴され、ゴミ箱を漁られた」と明かし、当時「眠るのも怖かった」と語っています。
一躍スターダムへの代償
1997年12月19日に公開された『タイタニック』は、全世界で社会現象を巻き起こし、15週連続で興行収入1位を記録。当時わずか22歳だったウィンスレットは、レオナルド・ディカプリオと共に、一夜にして世界で最も有名な顔の一人となりました。
しかし、その名声は大きな代償を伴いました。ウィンスレットは2025年12月21日に放送されたBBCラジオ4の番組『Desert Island Discs』で、当時の恐怖を次のように語っています。
「本当にひどいものでした。電話を盗聴する人たちがいて、彼らはどこにでもいました。私はたった一人で、眠りにつくことさえ恐怖でした」
彼女によると、メディアのプライバシー侵害は常軌を逸しており、彼女がどんなダイエットをしているかを探るためにゴミ箱まで漁られたこともあったといいます。「新聞や雑誌の表紙には自分の顔が載り、そこにはひどく、虐待的ともいえる言葉が並んでいました」と彼女は振り返ります。
終わらないメディアの追跡
メディアによる執拗な追跡は、一度だけではありませんでした。ウィンスレットによれば、約10年後の2010年に映画監督のサム・メンデスと離婚した際、再び激しいメディアの渦に巻き込まれたといいます。
「ニューヨークで、2人の幼い子供たちと一緒にいるところをパパラッチに追いかけられました。彼らはもちろん、私たちがなぜ別れたのかを知りたがっていました」と彼女は語ります。その時期をどう乗り越えたのかという問いには、「ただ口を閉ざし、うつむいて、歩き続けるだけ。子供たちの耳を両手で塞ごうとしながら。そして友人に頼り、ただ前に進むんです」と答えました。
PRISM Insight: ケイト・ウィンスレットが語る90年代のタブロイド文化の狂乱は、現代における新たな課題を浮き彫りにします。当時はパパラッチが物理的な脅威でしたが、現在はソーシャルメディアによって、誰もが批評家にもパパラッチにもなり得る「デジタル監視社会」が到来しました。有名人のプライバシーとメンタルヘルスをどう守るかという議論は、テクノロジーが進化するほど、より一層重要な意味を持つようになっています。
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