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KAISTが開発した個別化がんワクチンAI、2026年に拓く再発防止の新たな道

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KAISTとNeogenlogicが、B細胞の免疫反応を予測し、がんの再発を防ぐ世界初の個別化がんワクチンAIを開発。2027年の臨床試験開始を目指します。

がんの再発を完全に防ぐことはできるのでしょうか?その答えが、AIとバイオテクノロジーの融合によって示されようとしています。韓国のKAIST(韓国科学技術院)とバイオ企業Neogenlogicの共同研究チームは、患者一人ひとりに合わせた「個別化がんワクチン」の製造を支援する新しいAIモデルを開発したと発表しました。この技術は、がんの再発を防ぐための「免疫の記憶」を呼び覚ます画期的なアプローチとして注目されています。

なぜ「B細胞」が重要なのか? KAIST 個別化がんワクチン AI 2026 がもたらす変化

これまでの「がんワクチン」は、がん細胞を直接攻撃する「T細胞」の活性化に主眼が置かれてきました。しかし、研究チームによると、長期的な抗腫瘍効果を維持し、再発を防ぐ鍵は「B細胞」による免疫記憶にあるといいます。今回のAIプラットフォームは、患者の腫瘍特有のタンパク質断片である「ネオアンチゲン(新生抗原)」を特定し、それがどのようにB細胞と反応するかを正確に予測します。

ネオアンチゲンとは、がん細胞の変異によって生まれる「がんの指紋」のようなものです。AIがこの指紋を正確に見抜くことで、免疫システムに「敵」の姿を学習させることができます。

世界初の予測フレームワーク:T細胞とB細胞の両方をカバー

今回の研究成果は、2025年12月3日付の学術誌「Science Advances」に掲載されました。研究を率いるチェ・ジョンギュン教授は、「B細胞の研究が重要であることは知られていましたが、それを検証するツールがありませんでした」と述べています。このAIは、変異ペプチドとB細胞受容体(BCR)の構造的な相互作用パターンを学習することで、強力な免疫反応を引き出すネオアンチゲンを選別します。

2027年の臨床試験開始に向けて加速する実用化へのステップ

この技術はすでに、グローバルなワクチン企業の臨床データや大規模なゲノムデータセットで検証を終えています。NeogenlogicはこのAIフレームワークを自社の創薬エンジン「DeepNeo」に完全に統合しました。現在は米国食品医薬品局(FDA)への臨床試験用新薬申請(IND)を準備中であり、2027年には人での臨床試験に入る計画です。理論的な予測から、体系的な臨床応用へと大きな一歩を踏み出そうとしています。

本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。

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