Yeonjunとトップモデルがファッションサバイバル番組で激突
tvNの新番組「Kill It: Style Creator War」が2026年5月放送開始。TXTのヨンジュンをはじめ、チャン・ユンジュ、イ・ジョンウォンら豪華メンターが集結。K-ファッション×アイドルの融合が示す新潮流とは。
アイドルがランウェイを歩く時代は、もう終わった。今度は、アイドルがファッション界の「審判」になる。
2026年5月、韓国の人気ケーブルチャンネルtvNが新しいファッションサバイバル番組「Kill It: Style Creator War」を放送開始すると、3月30日に正式発表しました。この番組が注目を集めているのは、単に豪華なキャスト陣が揃っているからだけではありません。K-ポップとK-ファッションという、これまで「隣り合わせ」だった二つの世界が、初めて真正面からぶつかり合う場になるからです。
集結したメンター陣——それぞれの「重み」
発表されたメンターラインナップは、業界の幅広さを物語っています。まずチャン・ユンジュは、1990年代から2000年代にかけてパリ・ミラノのコレクションを席巻した韓国を代表するスーパーモデルで、国際的なファッション界における「生きた証人」とも言える存在です。イ・ジョンウォンは、韓国ファッション業界で長年にわたりデザイナー兼スタイリストとして活躍し、セレブリティのスタイリングで知られています。
そして最も話題を呼んでいるのが、TXT(투모로우바이투게더)のメンバー、ヨンジュンの参加です。彼はグループ活動と並行して、SAINT LAURENTのアンバサダーを務めるなど、K-ポップアイドルの中でも特にファッション感度の高い人物として知られています。さらにチャ・ジョンウォン、シン・ヒョンジ、アン・アルム、ヤンゲンといった多様なバックグラウンドを持つ人物たちがメンター陣に加わります。
これだけ異なる「ファッションの文法」を持つ人々が一堂に会するのは、番組としての緊張感を生み出すと同時に、視聴者に「スタイルとは何か」を問い直させる構造になっています。
なぜ「今」ファッションサバイバルなのか
K-コンテンツの世界では、料理・音楽・ダンスと様々なジャンルのサバイバル番組が飽和状態にあります。その中でファッションに特化した番組が登場するのは、偶然ではありません。
BLACKPINKのメンバーたちが世界的ラグジュアリーブランドのアンバサダーに就任し、BTSがルイ・ヴィトンと組み、K-ポップアイドルのスタイルがグローバルなトレンドを動かすようになった今、「K-ファッション」はもはやK-ポップの「付属品」ではなく、独立したソフトパワーとして機能しています。
日本市場においても、この動きは顕著です。韓国ファッションブランドへの関心は若い世代を中心に急速に高まっており、東京・大阪の若者が마르디 메크르디(Mardi Mercredi)やアンダーマイカルマといったブランドを日常的に着用する光景は、もはや珍しくありません。番組が生み出すスタイルや言語は、そのままSNSを通じて日本の消費者の購買行動に影響を与える可能性があります。
異なる立場からの視線
ファッション業界のプロフェッショナルたちの中には、「アイドルがファッションのメンターを務めることへの違和感」を表明する声もあるかもしれません。長年の訓練と経験に裏打ちされたモデルやデザイナーと、エンターテインメント文脈で培われたアイドルのスタイル感覚は、根本的に異なるという議論です。
一方で、ヨンジュンのような存在は、単なる「有名人」ではなく、実際にファッションウィークのフロントロウに座り、ブランドのクリエイティブ方向性に影響を与えるレベルのインフルエンスを持っています。「ファッションの専門性」の定義そのものが変わりつつある時代に、この番組は一つの答えを提示しようとしているのかもしれません。
MOA(TXTのファンダム)にとっては、ヨンジュンがアイドルとしてではなく「スタイルの専門家」として評価される場面を見られる、新たな楽しみ方が生まれます。同時に、ファッション好きの視聴者には、K-ポップの文脈を超えた純粋なスタイル論争が展開される可能性があります。
記者
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