オーストリア スパイ裁判 2026:元情報局員エギスト・オット氏がロシアへの機密流出で起訴
オーストリアで史上最大級のスパイ裁判が2026年1月22日に開廷。元情報局員エギスト・オット被告がロシアやワイヤーカード元幹部への機密提供で起訴されました。国家安全保障を揺るがす全容を詳報。
オーストリアの民主主義と国家安全保障が揺らいでいます。ウィーンで2026年1月22日(現地時間)、元情報局員のエギスト・オット被告による、近年で最大規模とされるスパイ事件の裁判が始まりました。被告はロシアの諜報機関や、経営破綻したドイツの決済大手ワイヤーカードの元執行役員で逃亡中のヤン・マルサレク氏に情報を渡した疑いを持たれています。
オーストリア スパイ裁判 2026:問われる元局員の職権乱用
ロイター通信などの報道によると、現在63歳のオット被告は、オーストリア情報当局者としての権限を乱用し、個人の位置情報、車両登録番号、旅行履歴などの膨大な個人データを無断で収集したとされています。検察側は、被告が2015年から2020年にかけて国内外の警察データベースを不正に使用し、これらの情報をロシア側に提供して対価を受け取っていたと主張しています。
この事件は、わが国の民主主義と国家安全保障に対する脅威である。
ワイヤーカード元幹部との不透明な関係
今回の裁判で注目されているのが、現在モスクワに潜伏中とみられるヤン・マルサレク氏との接点です。検察の調べによれば、オット被告はマルサレク氏の依頼を受け、EU諸国で安全な通信に使用される機密電子ハードウェアを搭載したノートPCを入手し、ロシア側に渡したとされています。さらに、ドナウ川に誤って落とされた内務省高官の業務用携帯電話からデータをコピーし、ロシアへ提供した疑いも持たれています。
オット被告は一連の起訴内容を否認しています。有罪となった場合、被告には最高で5年の禁錮刑が科される可能性があります。また、マルサレク氏の逃亡を助けたとして、極右政党・自由党(FPÖ)の元議員も起訴されていますが、同党はロシアとの癒着を全面的に否定しています。
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