『モダン・ファミリー』の名脇役、ヘレン・シフさん死去 88歳。50年以上にわたるキャリアに幕

米国のキャラクター俳優ヘレン・シフさんが2025年12月18日、ロサンゼルスにて亡くなりました。88歳でした。シフさんは人気ドラマ『モダン・ファミリー』や映画『カラテ・キッド』など70以上の作品に出演し、50年以上にわたり活躍した名脇役として知られています。

遺族が「ハリウッド・リポーター」と「フォーブス」に語ったところによると、死因は「長く苦しい病気」を治療するための手術に伴う合併症だったとのことです。

「ヘレンと仕事をした人は皆、彼女が才能ある演者であるだけでなく、プロ意識、献身、そして心からの優しさをあらゆる現場にもたらす人物だと知っていました。彼女は、どんな役も、大小にかかわらず物語に意味のある貢献をする機会なのだと理解していました」

ニューヨーク州ウッドメア生まれのシフさんは、1981年のドラマ『事件記者ルー・グラント』のウェイトレス役でスクリーンデビュー。その後、『カラテ・キッド』（1984年）のレジ係役などで着実にキャリアを重ね、『L.A.ロー 七人の弁護士』や『天才少年ドギー・ハウザー』といった人気ドラマにも出演しました。

2000年代以降もその活躍は続き、『Scrubs〜恋のお騒がせ病棟』や『マイネーム・イズ・アール』、そして世界的な大ヒットとなった『モダン・ファミリー』などで記憶に残る役を演じました。最後の出演作は、2023年に撮影されたApple TV+のシリーズ『High Desert』でした。

娘のヴィクトリアさんは自身のインスタグラムで「ダイナミックでカリスマ的な、唯一無二の母でした。彼女は自分の仕事を深く愛していましたが、彼女の最も偉大な役は母であり、祖母であることでした…ママ、あなたは最後のカーテンコールを終えたのね…永遠に愛しています」と追悼の意を表しています。

PRISM Insight: ヘレン・シフさんのキャリアは、大作の中で一瞬の輝きを放つ「キャラクター俳優」の重要性を物語っています。主役だけでなく、こうした記憶に残る脇役たちの存在が、作品に深みとリアリティを与えているのです。