グーグルが個人情報削除ツールを大幅強化、なぜ今なのか?
グーグルが運転免許証や社会保障番号の検索結果削除機能を追加。プライバシー保護の新時代が始まるのか、それとも企業の責任回避なのか?
47億人がインターネットを使う時代に、あなたの運転免許証番号が検索結果に表示されたらどうしますか?
グーグルは2月10日、「セーファーインターネットデー」に合わせて、個人情報削除ツール「Results about you」の機能を大幅に強化すると発表しました。これまで電話番号、メールアドレス、住所の削除要請が可能でしたが、新たに運転免許証、パスポート、社会保障番号などの政府発行ID情報も対象に含まれます。
なぜ今、この機能強化なのか
背景には、個人情報の漏洩事件が相次いでいる現実があります。日本でも昨年、複数の企業で顧客情報の流出が発生し、個人の機密情報がネット上に拡散するリスクが高まっています。
新機能の使い方は比較的シンプルです。Googleアプリでアカウント写真をタップし、「Results about you」を選択。初回利用者は「開始」をクリックして監視したい個人情報を追加します。既存ユーザーは政府発行ID番号を新たに追加できます。
グーグルは「検索結果から情報を削除しても、ウェブ全体から完全に消去されるわけではない」と注意を促していますが、プライバシー保護には一定の効果があるとしています。
非同意の露骨な画像への対応も簡素化
同時に発表されたもう一つの重要な更新は、非同意の露骨な画像削除プロセスの簡素化です。これまで一枚ずつ報告する必要がありましたが、複数の画像を一度に選択して削除要請できるようになりました。
画像の三点メニューから「結果を削除」→「私の性的な画像が表示されている」を選択するだけで、削除要請が可能です。さらに、類似の検索で追加の露骨な結果が表示されないよう、予防的フィルタリングにも対応しています。
企業の責任か、ユーザーの自衛か
しかし、この動きをどう解釈すべきでしょうか。一方では、グーグルがプライバシー保護に真剣に取り組んでいる証拠と見ることができます。他方では、情報の拡散を防げなかった責任を個人に転嫁しているとも捉えられます。
日本のプライバシー専門家は「技術的解決策は歓迎すべきだが、根本的には情報が漏洩しない仕組み作りが重要」と指摘します。企業のデータ管理責任と、個人の自衛手段のバランスをどう取るかが課題となっています。
現在この機能はアメリカでのみ展開中ですが、グーグルは将来的に他の地域にも拡大予定としています。日本での展開時期は明言されていませんが、個人情報保護法の改正など、国内の法的環境も影響しそうです。
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