Jen Easterly RSAC CEO 就任:サイバーセキュリティの新たな時代へ
前CISA局長のJen Easterly氏がRSACのCEOに就任。AI時代のサイバーセキュリティの転換点において、世界最大のカンファレンスを通年型のグローバル組織へと進化させる戦略を語ります。
サイバーセキュリティ界の「顔」が、世界最大のコミュニティを率いることになりました。米国のサイバー・インフラセキュリティ局(CISA)で前局長を3年以上務めたJen Easterly氏が、RSAC(RSAカンファレンス)の最高経営責任者(CEO)に就任したことが明らかになりました。
Jen Easterly RSAC CEO 就任の背景と組織の変革
WIREDの報道によれば、今回の就任は単なるリーダーの交代を意味するものではありません。1991年に小規模な暗号技術イベントとして始まったRSACは、現在、年間を通じて活動する独立した組織へと成長しています。Easterly氏は、サンフランシスコで開催される旗艦カンファレンスを「王冠の宝石」と表現しつつ、今後は「サイバー専門家のための通年型のグローバル・メンバーシップ組織」としての機能を強化する方針を示しています。
特に、AI主導のサイバー企業や、「セキュア・バイ・デザイン(設計段階からの安全確保)」を掲げる革新的なスタートアップへの支援を拡大する計画です。Easterly氏は、サイバーセキュリティ業界が現在「転換点」にあると分析しており、攻撃者と防御者の双方がAIツールを活用し始めている現状に対応する必要性を強調しました。
政治的中立性とコミュニティの力
Easterly氏のキャリアは、米陸軍、国家安全保障局(NSA)、モルガン・スタンレーなど、官民の両セクターにわたります。2024年末の政権交代時にはトランプ政権下での留任が見送られ、過去には選挙の完全性に関する取り組みについて批判を受けた経緯もありましたが、彼女自身は「サイバーセキュリティは政治的な取り組みではない」と断言しています。RSACを通じて、国境や政権を超えた専門家同士の協力を促進していく姿勢です。
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