ENHYPENが18曲のファンチャントを刷新——ツアーへの布石か
ENHYPENが2026-2027ワールドツアー「BLOOD SAGA」発表直後、18曲のファンチャントを変更。BELIFT LABの戦略的決断が示すK-POPライブ文化の深化とは。
コンサートが始まる前から、すでに「準備」は完了していた。
2026年3月31日、ENHYPENがワールドツアー「BLOOD SAGA」の開催を発表したその日のうちに、所属事務所のBELIFT LABは静かに、しかし確実に動いた。グループの楽曲のうち18曲のファンチャントを一斉に変更すると公式発表したのだ。
何が変わったのか
K-POPにおけるファンチャントとは、楽曲の特定の箇所でファンが声を揃えてメンバーの名前や決まったフレーズを叫ぶ、いわばライブ参加の「共通言語」だ。曲ごとに細かく設定されており、ファンはそれを事前に覚えてコンサートに臨む。
今回BELIFT LABが変更を加えたのは、ENHYPENの既存曲18曲分のチャント。ツアー発表と同日に公開されたことで、ENGENEたち(ファンの呼称)の間では「セットリストのヒントでは?」という声が即座に広がった。変更されたチャントの曲目を並べれば、おのずとツアーで披露される楽曲の輪郭が見えてくるという論理だ。
なぜ今、このタイミングなのか
ファンチャントの変更は、K-POP業界では珍しいことではない。グループの人数変動や、メンバーの脱退・加入に伴って更新されるケースが多い。しかし今回は、そうした事情とは異なる文脈がある。
ENHYPENは2020年のデビュー以来、着実にグローバルなファンベースを拡大してきた。「BLOOD SAGA」と名付けられた今回のツアーは、その集大成とも言えるスケールで計画されており、2026年から2027年にかけて複数の大陸を巡る予定だ。日本市場においてもENHYPENは強固な存在感を持ち、日本語楽曲のリリースや国内公演を重ねてきた実績がある。
このタイミングでチャントを刷新することは、単なる運営上の更新ではなく、ツアーに向けてファンコミュニティ全体を「同期」させる意図があると読める。世界中のどの会場でも、同じチャントが響く——それがK-POPライブの持つ一体感の源泉であり、BELIFT LABはその体験を最大化しようとしているのかもしれない。
「参加する文化」としてのK-POP
ここで少し立ち止まって考えてみたい。なぜK-POPにおいてファンチャントがこれほど重要視されるのか。
日本のコンサート文化においても、アイドルやバンドのライブでコール&レスポンスは存在する。しかしK-POPのファンチャントは、その精密さと統一性において際立っている。公式にチャートが配布され、ファンはそれを学習し、見知らぬ他のファンと息を合わせる。この「集合的な参加」の体験こそが、K-POPライブを単なる「鑑賞」ではなく「共同制作」に変える要素だ。
SNSが発達した現代において、ファンチャントはオンラインでも機能する。配信ライブや録音映像の中でも、チャントを知っているファンは「参加」できる。物理的な距離を超えた連帯感——これは日本のファンにとっても、海外公演に行けないENGENEにとっても、重要な意味を持つ。
ステークホルダーたちの視点
ファンの立場からすれば、18曲という数は決して少なくない。覚え直す手間がある一方で、「新しいチャントを習得する」プロセス自体がコミュニティ内での話題となり、ツアーへの期待感を高める効果もある。変更発表から公演初日までの期間は、ファン同士が情報を共有し、練習動画を投稿し合う「準備期間」として機能するだろう。
BELIFT LAB(HYBE傘下)の視点では、ファンチャントの統一は品質管理の一環でもある。世界各地の会場で「正しい」体験を提供するためのインフラ整備だ。また、セットリストを明かさずにチャントだけを公開することで、ファンの「推理」を促し、ツアー開幕までの期待値を持続させるマーケティング効果も見込める。
一方、K-POP産業全体を俯瞰すれば、こうした細部へのこだわりが、他の音楽ジャンルとの差別化要因になっている。ファンを「受け手」ではなく「参加者」として設計するビジネスモデルは、グッズ販売やストリーミング以外の収益源としても機能し、ライブ体験の価値を高め続けている。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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