『ピーキー・ブラインダーズ』映画版予告編が公開、キリアン・マーフィーが第二次大戦下で帰還

トミー・シェルビーの物語は、まだ終わらない。TVシリーズ終了から4年、バーミンガムで最も悪名高い犯罪組織が、炎とともにスクリーンに帰ってくる。Netflixは12月24日、待望の映画『ピーキー・ブラインダーズ：ジ・イモータル・マン』の初公式予告編を公開した。本作は2026年3月6日に一部劇場で限定公開された後、3月20日にNetflixで配信が開始される予定だ。

第二次世界大戦の混沌、シェルビー家の最終決戦

全6シーズンにわたる人気ドラマの続編となる本作の舞台は、1940年の第二次世界大戦下。公式なあらすじによると、「第二次世界大戦の混沌の中、トミー・シェルビー（キリアン・マーフィー）は自ら課した追放生活から引き戻され、これまでで最も破壊的な清算に直面する」とされている。家族と国家の未来が危機に瀕する中、トミーは自身の内なる悪魔と対峙し、レガシーを守るか、それともすべてを焼き尽くすかの選択を迫られる。

クリエイターのスティーヴン・ナイトは、「国が戦争状態にある。当然、我らがピーキー・ブラインダーズもだ」とNetflixのTudumに語り、「物語の爆発的な一章になるだろう。情け容赦なく、全力で戦争に臨むピーキー・ブラインダーズが見られる」と予告している。

新旧キャスト集結、次世代のピーキー・ブラインダーズ

マーフィーに加え、トミーの妹エイダ・ソーン役のソフィー・ランドル、協力者であるヘイデン・スタッグ役のスティーヴン・グレアムやチャーリー・ストロング役のネッド・デネヒーなど、おなじみの顔ぶれが再登場する。一方で、レベッカ・ファーガソン、バリー・コーガン、ティム・ロスといった実力派が新たに加わる。予告編では、コーガンが演じるキャラクターが新世代のピーキー・ブラインダーズを率いている様子が示唆されており、物語に新たな緊張感をもたらすものと見られる。

映画の先へ、シェルビー・ユニバースの序章

本作は単なる完結編ではない。すでに2シーズンの製作が決定している続編シリーズへの重要な橋渡しとなる。この新シリーズは映画の出来事を引き継ぎ、舞台を1953年に移す。「バーミンガム大空襲の灰の中から立ち上がる街の巨大な復興プロジェクトの所有権をめぐる争い」が描かれると発表されており、シェルビー家の物語が新たな局面を迎えることを示している。マーフィーとナイトは、この続編で製作総指揮を務める。