トランプ氏の名前が刻まれたケネディ・センター名誉賞、CBSの放送で編集された「10分間の空白」
ケネディ・センター名誉賞にトランプ大統領の名前が追加され物議を醸す中、放送局CBSが授賞式でトランプ氏のスピーチを12分から2分に大幅カット。メディアと政治の新たな権力闘争の舞台裏を解説します。
スクリーンに映し出された名は「トランプ・ケネディ・センター名誉賞」。しかし、その華やかな授賞式の裏で、放送局CBSはドナルド・トランプ大統領の演説を大幅にカットしました。これは単なる編集ミスではありません。米国の文化とメディアを巡る、新たな権力闘争の幕開けです。
ワシントン・ポスト紙によると、12月24日に放送された授賞式で、CBSは「トランプ・ケネディ・センター名誉賞」というナレーションとテロップを挿入しました。これは、物議を醸している施設の名称変更を反映したものです。しかしその一方で、トランプ大統領のオープニングスピーチは、元の12分からわずか2分に短縮され、観客を「惨めでひどい人々」と評したジョークなどが削除されたと報じられています。
「全会一致」の決定に渦巻く疑惑
この名称変更は、ケネディ・センターの理事会が決定したものです。ホワイトハウスのカロライン・レビット報道官は12月18日、「全会一致で」承認されたとSNSに投稿しました。しかし、理事の一員であるオハイオ州のジョイス・ビーティ下院議員はこれに反論。「記録のために言うが、これは全会一致ではない。私は電話会議でミュートされ、この動きへの反対意見を述べることを許されなかった」と主張し、議論が一方的であったことを示唆しています。
CBSの内部で起きた綱引き
CBSの対応は、一見矛盾しているように見えます。放送ではトランプ氏の名前を入れつつ、スピーチは大幅にカット。さらにワシントン・ポスト紙が入手したとされる内部メールでは、CBSニュース部門が、名称変更が議会の承認を得るまでは「ケネディ・センター」という従来の名称を使い続ける方針を固めていたことが明らかになっています。これは、トランプ政権とメディア、特にCBSとの緊張関係を浮き彫りにしています。親会社のパラマウント・グローバルは今年7月、トランプ氏との訴訟で1600万ドルを支払うことで和解したほか、トランプ氏を厳しく批判してきた番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」を打ち切るという異例の決定も下しています。
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