ブラジル議会がEU・メルコスール貿易協定を承認、25年の交渉に終止符
ブラジル議会がEU・メルコスール自由貿易協定を全会一致で承認。7億人市場統合へ前進も、欧州農業界の反発で実施には課題
25年間の膠着状態を経て、ついに大きな一歩が踏み出された。ブラジル議会上院は3月4日、欧州連合(EU)と南米南部共同市場(メルコスール)間の自由貿易協定を全会一致で承認した。下院に続く承認により、総人口7億人を超える巨大市場統合への道筋が見えてきた。
四半世紀の交渉が結実
今回の協定は1999年に交渉が開始されて以来、実に25年の歳月を要した歴史的合意だ。メルコスール最大の経済大国であるブラジルのGDPは2兆3000億ドルを超え、協定参加国全体では22兆ドル規模の経済圏が誕生することになる。
ルラ大統領は協定推進の立役者として、EU委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長から度重なる謝意を表明されている。「ブラジル議会は再び制度的成熟を示し、我々の社会と歩調を合わせる姿勢を見せた」と、上院議長のダヴィ・アルコルンブレ氏は承認後に語った。
アルゼンチンとウルグアイはすでに批准を完了しており、パラグアイも同様の動きを見せている。最新加盟国のボリビアは交渉には参加していないが、今後数年以内に協定に参加する可能性がある。
欧州農業界の激しい抵抗
しかし、協定実施への道のりは決して平坦ではない。欧州では農業従事者が激しい反対運動を展開している。ブリュッセルでは農民がトラクターで道路を封鎖し、花火を打ち上げて抗議の意を示した。
エマニュエル・マクロン仏大統領を筆頭とする協定反対派は、EU内での大規模な経済混乱を監視・阻止する保護措置、メルコスール諸国での農薬規制強化、EU港湾での輸入品検査拡充を求めている。欧州農業界が懸念するのは、南米からの安価な農産品による「不公正な競争」だ。
部分実施の可能性
それでも楽観的な見方もある。ブラジルの外交官やジェラルド・アルクミン副大統領は、欧州での法的手続きが継続中にもかかわらず、協定が数か月以内に部分的に発効する可能性があると述べている。フォン・デア・ライエン委員長もこの見解に同意を示している。
アジア太平洋地域への波及効果
今回の協定は、世界の貿易ブロック再編に大きな影響を与える可能性がある。日本企業にとっても、南米市場へのアクセス改善や、欧州企業との競争環境の変化など、戦略的な検討が必要になるだろう。特に自動車、機械、化学製品分野では、新たな競争構図が生まれる可能性が高い。
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