K-POPヒットの舞台裏：WayVの冬アルバムに見る、黒人プロデューサーとの共鳴
K-POPのヒット曲の裏には、黒人プロデューサーの存在が欠かせない。WayVのスペシャルアルバムを事例に、グローバル化するK-POPの制作現場と、ブラックミュージックとの共鳴の現在地を分析する。
K-POPの世界的ヒットの裏に、黒人プロデューサーの存在があることをご存知でしょうか？多くの楽曲がR&Bやヒップホップといった黒人アーティストが生んだジャンルにルーツを持つだけでなく、クレジット欄には彼らの名前が頻繁に登場します。最近では、SMエンターテインメント所属のボーイズグループ「WayV（威神V）」が発表したスペシャルアルバムが、この潮流を象徴しています。
WayVとグラミー受賞プロデューサーの出会い
注目を集めたのは、WayVのウィンタースペシャルアルバム『白色定格 (Eternal White)』です。このアルバムの制作陣に、グラミー賞受賞経験を持つアメリカの著名プロデューサー、DEM JOINTZが参加したことが明らかになりました。彼は自身のSNSでこのコラボレーションを告知し、K-POPファンと音楽業界関係者の間で話題となりました。
DEM JOINTZは、カニエ・ウェストやリアーナといった世界的スターの楽曲を手がけてきた実力者です。K-POPシーンでも、EXOやNCT、SHINeeなど、特にSMエンターテインメント所属アーティストとのコラボレーションで知られており、K-POPサウンドの多様化に貢献してきました。
単なる影響から「共作」の時代へ
K-POPとそのルーツであるブラックミュージックの関係は、否定できない事実です。初期のK-POPがアメリカのR&Bやヒップホップから音楽的影響を受けていたのに対し、現在はDEM JOINTZの事例のように、トップクラスの黒人クリエイターが直接制作に参加する「共作」の時代へと進化しています。これにより、サウンドはより本格的かつ洗練され、グローバルなリスナーを惹きつける要因の一つとなっています。
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