バングラデシュ政局、500万人動員か？指導者ラーマン氏が17年の亡命経て帰国へ
バングラデシュの最大野党BNPの指導者、タリケ・ラーマン氏が17年の亡命生活を終え帰国する。首都には500万人の支持者が集結する見込みで、来年2月の総選挙を前に緊張が高まっている。
首都に500万人が集結するのか？バングラデシュの政局が、17年ぶりに帰国する一人の男を巡って大きく動いています。最大野党バングラデシュ民族主義党（BNP）は、党首代行のタリケ・ラーマン氏（60）の帰国に合わせ、大規模な支持者集会を準備していると発表しました。来年2月に予定される総選挙の最有力候補と目される同氏の帰還は、国の未来を占う重要な出来事となりそうです。
17年ぶりの帰国、その背景
アルジャジーラの報道によると、ラーマン氏は今週木曜日にロンドンから帰国する見通しです。同氏は、母親であるカレダ・ジア元首相と、長年のライバルであったシェイク・ハシナ前首相との権力闘争のなか、2008年から亡命生活を送っていました。資金洗浄やハシナ氏暗殺計画への関与など、複数の罪で有罪判決を受けていましたが、昨年の学生主導の抗議活動でハシナ政権が崩壊した後、裁判所はこれらの判決を覆し、帰国のための法的障害が取り除かれました。
民主化への試金石
BNPは、空港から集会場までの沿道を支持者で埋め尽くす「前例のない」動員を計画しており、治安当局と調整を進めているとしています。同党幹部のルフール・カビール・リズビ氏は「これは決定的な政治的瞬間になるだろう」と語りました。
現在のバングラデシュは、ノーベル賞受賞者ムハマド・ユヌス氏が率いる暫定政府の下で、脆弱な移行期にあります。ハシナ氏率いるアワミ連盟が2月12日の選挙への参加を禁じられたことで、BNPが優位に立つと見られています。しかし、散発的な暴力事件やメディアへの攻撃が続いており、政府が信頼性のある選挙を実施できるかについて懸念も残っています。
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