4コマの「視覚的俳句」。Anastasia Ivanova Comicada 作品が描く日常の違和感と共感

人間サイズのクロワッサンとコーヒーを飲んだり、ビッグバンについて真面目に解説したり。次に何が飛び出すかわからない予測不能な世界観が、世界中の読者を惹きつけています。ロシア出身のアーティスト、Anastasia Ivanova（別名：Stushona）は、日常の些細な悩みや「女性あるある」を独自のユーモアで描き、Instagramなどで数万人のフォロワーを抱える人気クリエイターです。

Anastasia Ivanova Comicada 作品の核心：4コマで綴る「視覚的俳句」

彼女の作品の多くは、厳格な4枚のパネルで構成されています。彼女はこの形式を「視覚的俳句」と呼び、限られた枠の中でいかに明確かつ面白くストーリーを伝えるかに挑戦し続けています。「言葉で伝えたいことがある時、私は絵を描きます」と語る彼女にとって、漫画は世界との重要な対話手段となっています。

パンデミックが生んだ「連帯」とクリエイティビティ

かつてのパンデミックによる外出制限下でも、自宅を拠点とする彼女のルーティンに大きな変化はありませんでしたが、その創作意欲はさらに加速しました。自身のオンラインストア開設や書籍制作と並行して、彼女は「隔離生活」をテーマにした作品も発表しています。「世界がこれほどまでに団結したことはありません。危機に直面したときこそ、ユーモアがポジティブさを保つ助けになる」という信念が、彼女の作品には流れています。