ニューヨーク地下映画の伝説、エイモス・ポー監督が76歳で逝去。パンクと映画を融合させた「ノー・ウェーブ」の旗手
ニューヨーク地下映画「ノー・ウェーブ」の先駆者、エイモス・ポー監督が76歳で逝去。パティ・スミスやブロンディを記録した『ブランク・ジェネレーション』など、インディペンデント映画界に刻んだ偉大な足跡を振り返ります。
ニューヨークのアンダーグラウンド映画界を象徴する巨星が、その生涯を閉じました。1970年代の「ノー・ウェーブ」ムーブメントを牽引した映画監督、エイモス・ポー(Amos Poe)氏が、2025年12月25日のクリスマス当日、がんとの闘病の末、76歳で亡くなったことが明らかになりました。
パンクシーンの目撃者:『ブランク・ジェネレーション』の衝撃
ポー監督は、1970年代後半のニューヨークで勃興した「ノー・ウェーブ」シーンの重要人物として知られています。彼の名を一躍有名にしたのは、1976年に発表されたドキュメンタリー映画『ブランク・ジェネレーション(The Blank Generation)』でした。この作品は、パティ・スミス、ラモーンズ、ブロンディといった伝説的なアーティストたちの初期の姿を、CBGBやマックス・カンザス・シティといった伝説的なクラブで捉えた貴重な記録です。
低予算でも損なわれない映画への情熱
彼は「商業的な成功よりも独自の表現」を重視しました。同年リリースの『アンメイド・ベッズ(Unmade Beds)』は、ヌーヴェルヴァーグやアンディ・ウォーホルに影響を受けた低予算映画でしたが、その後のインディペンデント映画界に多大な影響を与えました。1980年代にはハリウッドへの挑戦として、バート・ランカスター主演の『ロケット・ジブラルタル』の脚本を手がけるなど、活動の幅を広げました。また、フィリップ・シーモア・ホフマンの銀幕デビュー作である『Triple Bogey on a Five Par Hole』を監督するなど、次世代の才能を見出す慧眼も持っていました。
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