CES 2026:AMDが描く「AI利用者50億人」の衝撃。Ryzen AI 400とOpenAI提携の全貌
CES 2026でのAMDリサ・スーCEOの基調講演を詳報。最新プロセッサRyzen AI 400の発表や、OpenAIとの数百億ドル規模の提携、AI利用者50億人予測など、エヌビディア追撃に向けたAMDの戦略を Chief Editor が分析します。
AI利用者数が現在の10億人から5年以内に50億人へ急増する――。CES 2026の基調講演に登壇したAMDのリサ・スーCEOは、驚くべき予測とともにAI時代の覇権に向けた不退転の決意を表明しました。すでに売上高で宿敵インテルを追い抜いた同社が、今見据えているのはAI半導体王者エヌビディアの背中です。
AMD CES 2026の野望:次世代AIプロセッサRyzen AI 400の全貌
リサ・スー氏は、PC向け最新AIプロセッサである「Ryzen AI 400」を発表しました。このチップは2024年に発表されたRyzen AI 300の後継モデルであり、マルチタスク性能で1.3倍、コンテンツ制作速度で競合他社比1.7倍の高速化を実現したとアピールしました。基調講演では、医療から宇宙飛行まで、あらゆる分野でAIが革命を起こす未来が語られ、AMDがその中核を担う姿勢を強調しました。
OpenAI・Metaとの密月:巨大インフラHeliosの登場
今回の発表で最も注目を集めたのは、OpenAIとの協力関係です。ステージにはOpenAI共同創業者のグレッグ・ブロックマン氏が登場し、「世界中のすべての人にGPUをバックグラウンドで走らせたい」と述べ、AMDへの絶大な信頼を寄せました。
AMDはMetaと共同開発したサーバーラック「Helios」も披露しました。その重量は7,000ポンド(約3.2トン)に及び、コンパクトカー2台分を超える巨大なパワーを秘めています。これは、OpenAIがAMDに対して「数百億ドル規模」の投資を行い、今後数年間で合計6ギガワット(6GW)に及ぶAIインフラを提供するという壮大な計画の一環です。
関連記事
AMDの新型AIチップMI325Xはメモリ・帯域幅でエヌビディアと同等以上の性能を出すのに、データセンター向けAIアクセラレータ市場でのエヌビディアのシェアは今も86〜92%。本当の防衛線は20年かけて積み上げたCUDAというソフトウェアの生態系にある。半導体主権戦争シリーズ第1回。
イーロン・マスクがOpenAIとサム・オルトマンを訴えた裁判が終結。陪審員は「時効切れ」と判断したが、法廷で暴露された内幕はAI業界全体の成熟度に疑問を投げかけている。
OpenAIの新しい推論モデルが、1946年にエルデシュが提唱した未解決の幾何学的予想を反証。AIが初めて数学の重要な未解決問題を自律的に解いたとされるこの事例が意味することとは。
イーロン・マスクがOpenAIとサム・アルトマンCEOを訴えた裁判で敗訴。非営利から営利への転換をめぐる法廷闘争は、AIガバナンスの根本的な問いを世界に突きつけた。日本企業への示唆も含め解説。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加