1000枚の硬貨からチキンまで？アメリカのホワイトエレファント 2025 トレンド

平均支出は1,199ドル。それでも最も記憶に残ったのは、高級時計ではなく「丸焼きチキン」でした。2025年のアメリカでは、完璧な贈り物よりも、ユーモアと意外性に満ちたホワイトエレファント（役に立たないものを交換する遊び）がかつてない盛り上がりを見せています。

「アメリカのホワイトエレファント 2025」の盛り上がりと世代格差

オンラインプラットフォームのWhite Elephant Onlineによると、2024年には4,600人が参加し、約47,000点のギフトが交換されました。2025年の最新データでも、この熱狂は続いています。特筆すべきは世代による参加率の違いです。Z世代の参加率は驚異の98%に達し、ミレニアル世代の72%を大きく上回っています。

一方で、贈り物を巡るストレスも深刻です。40%のアメリカ人が「何を贈ればいいか分からない」ことにストレスを感じており、これは混雑した店舗に足を運ぶ苦痛に次ぐ悩みとなっています。その結果、従来の形式的なプレゼントよりも、ジョークを交えた気楽な交換会が好まれるようになっています。

「欲しいギフト」と「贈るギフト」の皮肉なズレ

2025年の統計によれば、最も人気のあるギフトカテゴリーは「衣類・靴」でした。しかし、贈る側が選びがちな「ギフトカード（商品券）」については意外な事実が判明しています。実は、ギフトカードを心から望んでいる人は10人に1人に過ぎません。多くの人は、より個人的で手の込んだ贈り物を求めているのです。

今年の交換会で話題となったのは、エルヴィス・プレスリーの形をしたウイスキーデキャンタや、1,000枚の1セント硬貨を個別包装した嫌がらせのようなギフト、さらにはスーパーの出来立て「ロティサリーチキン」などでした。これらは決して高価ではありませんが、場を盛り上げる最高のスパイスとなりました。