セス・マイヤーズの「レイト・ナイト」今週は放送休止、激動の米深夜番組事情

米NBCの人気深夜トーク番組「レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ」が、今週は新作エピソードの放送を休止し、再放送に切り替わることが明らかになりました。ネットワーク側の発表によると、これはクリスマス週間のホリデー休暇に伴うもので、深夜番組にとっては恒例の措置です。

豪華ゲスト出演回をアンコール放送

視聴者は休暇中、過去の人気エピソードを楽しむことができます。放送スケジュールは以下の通りです。

月曜日には10月6日放送回がオンエアされ、女優のキルスティン・ダンストと、自身の旅・料理番組を宣伝していたトニー・シャルーブが登場します。火曜日は10月7日放送回で、チャニング・テイタムや歌手のミーガン・モロニーが出演。クリスマスイブの水曜日は放送がありません。クリスマス当日の木曜日には、11月27日に放送されたエピソードが予定されており、セス・マイヤーズの家族が出演するアットホームな回となっています。金曜日には10月10日放送回が組まれ、女優のローズ・バーンらがゲストとして登場します。

平穏ではない「恒例の休暇」

エンターテインメント・ウィークリー誌によると、ホリデー期間の再放送は珍しくないものの、今年の休止は深夜番組にとって波乱の1年の締めくくりとなります。例えば、「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」は7月に打ち切りが発表され、来年5月に最終回を迎える予定です。また、「ジミー・キンメル・ライブ！」も9月に数日間放送を中断しました。これらに比べれば、「レイト・ナイト」は比較的順調だったと言えるかもしれません。

しかし、番組はドナルド・トランプ前大統領からの執拗な攻撃にも晒されました。トランプ氏は自身のSNS「Truth Social」で繰り返し番組を非難し、11月にはマイヤーズの解雇を要求する投稿も行いました。これに対しマイヤーズは番組で、「大統領が私の番組に不満を表明することに何の問題もない。それは彼の権利だし、多くの夜で彼の指摘は的を射ている」と、彼らしい皮肉で応じています。