トランプ大統領の支援受けた保守派候補、ホンジュラス大統領選で勝利

2025年12月25日、トランプ米大統領が支援する保守派候補が、接戦の末ホンジュラス大統領選で勝利したと報じられた。この結果が米国と中央アメリカの関係に与える影響を分析する。

アメリカの裏庭で、再び地殻変動が起きています。米国公共ラジオ（NPR）の報道によると、2025年12月25日、ホンジュラスで行われた大統領選挙で、ドナルド・トランプ米大統領が支援する保守派候補が勝利しました。この結果は、トランプ政権の中米政策に新たな力学をもたらす可能性があります。

「異議あり」の勝利

今回の選挙は、当初から「接戦」になると見られていました。勝利した保守派候補の具体的な氏名や得票率などの詳細は、本稿執筆時点ではまだ明らかにされていません。しかし、選挙結果に「異議が唱えられている（contested）」という点が、今後の政情に影を落としています。

この「異議」が、選挙プロセスそのものへの不信感なのか、あるいは僅差の結果に対する不服申し立てなのかは不明確です。いずれにせよ、ホンジュラス国内の政治的対立が先鋭化するリスクをはらんでいます。新政権は、発足当初からその正当性を問われるという厳しい船出を迫られるかもしれません。

今回の結果が最も注目されるのは、トランプ大統領の国際政治における影響力を示す新たな事例となる点です。大統領自らが特定の候補を「支援」したことが、選挙結果にどの程度影響を与えたのかは分析が待たれますが、親米的な政権が中米に誕生したことは事実です。

これにより、移民問題、麻薬対策、そして中国の中南米への影響力拡大といった課題に対し、米国はより協力的なパートナーを得ることになるかもしれません。今後の米国とホンジュラスの関係がどのように変化するのか、その動向が注視されます。