米FCC、国家安全保障を理由に外国製ドローンの新規輸入を原則禁止へ
米連邦通信委員会（FCC）が、国家安全保障上のリスクを理由に、外国製の新型ドローンの米国への輸入を原則禁止。DJIなど大手メーカーへの影響と、技術サプライチェーンの今後を分析します。
米連邦通信委員会（）は月曜日、国家安全保障上のリスクを理由に、外国製の新しいの米国への輸入を原則として禁止する措置を発表しました。ただし、国防総省（DoD）または国土安全保障省（DHS）が推薦する場合は例外となります。
「対象リスト」への追加とその意味
今回の措置により、はの「対象リスト（Covered List）」に追加されました。これにより、中国の社製品のような外国製の本体および関連部品は、「米国の国家安全保障、ならびに米国市民の安全とセキュリティに容認できないリスク」をもたらす通信機器と正式にみなされることになります。
業界からの反応：DJIは「失望」を表明
世界最大のメーカーである社は、この決定に反発しています。同社のグローバルポリシー責任者であるアダム・ウェルシュ氏は声明で、「本日の措置には失望している」と述べました。同氏は、「が名指しされたわけではないが、リスクを裏付ける情報は何ら提示されていない」と指摘しており、規制の根拠が不透明であるとの立場を示しているようです。
今回の決定は、単なるドローン規制にとどまりません。これは、米中間の技術覇権争いを背景とした、より広範な「テクノナショナリズム」の流れを象徴しています。規制対象が通信機器からドローンのような一般消費者向けハードウェアへと拡大しており、米国が自国の技術エコシステムを保護・育成しようとする強い意志の表れと言えるでしょう。
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