AIが思い出の写真を「塗り絵」に変える。新アプリ『Splat』が親子時間を豊かに

写真共有アプリRetroのチームが開発した新アプリ「Splat」は、AIを使ってどんな写真も子供向けの塗り絵に変えます。価格、使い方、そしてAIが日常を豊かにする未来について解説します。

写真共有アプリ「Retro」の開発チームが、どんな写真もAIで子供向けの塗り絵に変える新アプリ「Splat」を公開しました。これは、生成AIの創造的な活用法を模索する同チームの最新の試みです。子供のいる家庭でしばしば課題となる、広告が多くて使いにくいオンラインの塗り絵サイトや、有料コンテンツといった問題を解決することを目指しています。

TechCrunchによると、「Splat」の着想は、多くの親が直面する現実的な悩みから生まれました。インターネット上には無数の塗り絵素材がありますが、その多くは広告だらけであったり、僅かな料金が必要だったりします。同アプリは、こうした手間や費用をかけずに、自宅で手軽に塗り絵を楽しめる環境を提供します。

カメラロールの写真が数タップで塗り絵に

使い方は非常にシンプルです。ユーザーはまず、スマートフォンで写真を撮るか、カメラロールから既存の写真を選びます。次に、「アニメ」「3D映画」「マンガ」「カートゥーン」「コミック」といったスタイルを選択すると、AIが即座に写真を線画の塗り絵ページに変換します。完成した塗り絵は、画面上で直接色を塗ることも、印刷してクレヨンなどで楽しむことも可能です。

また、アプリには動物、宇宙、花、おとぎ話、ロボット、車など、子供に人気の教育的なカテゴリも用意されており、手持ちの写真がない場合でも楽しめます。面倒な会員登録は不要で、初回起動時に好きなアプリアイコンや子供の興味があるカテゴリを選ぶだけで、すぐに使い始めることができます。

PRISM Insight: PRISM Insight: 「Splat」の登場は、生成AIが壮大なアート制作だけでなく、日常生活の「ちょっとした不便」を解決する、実用的でニッチなツールへと進化していることを示しています。これは、AI技術が一部の専門家のものではなく、誰もが使える身近な「道具」になる未来を予感させます。

「Splat」は、生成AIを用いて子供たちの創造性を刺激するいくつかの実験的なアプリの一つです。他にも、AIが生成したシールに色を塗れる「Stickerbox」や、AIによって性格が成長するカシオのペットロボット「Moflin」などが存在します。「Splat」は現在、iOSおよびAndroidで利用可能です。

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