Shark CryoGlowレビュー：350ドルのLED美顔器はボトックスの代わりになるか？

350ドルの家庭用美顔器は、高価なクリニックでの施術にどこまで対抗できるのでしょうか？掃除機で知られるSharkが美容業界に投入した初の製品、「CryoGlow LEDマスク」が、その答えを提示しているかもしれません。Mashableの長期レビューによると、このデバイスは特にニキビと小じわに対して、多くの競合製品を上回る結果を示したと報告されています。価格は349.99ドルと決して安くはありませんが、その性能は価格以上の価値を持つ可能性があります。

スペックで競合を圧倒する技術力

Shark CryoGlowの最大の特徴は、その技術仕様にあります。マスクには160個の「トライウィック」iQLED電球が搭載されており、これはOmniluxの132個を上回ります。さらに重要なのは、全ての電球が赤色、青色、赤外線の3つの波長をすべて放射できる点です。これにより、どのモードでも顔全体に均一な光を照射できます。出力密度を示す放射照度は最大128mW/cm²に達し、Omniluxの30mW/cm²を大きく引き離しています。

使用される波長は、皮膚の表面に作用する415nmの青色光、そしてより深く細胞レベルに到達する630nmの赤色光と830nmの赤外線を組み合わせています。これにより、「エイジングケア（6分）」、「ニキビケア（8分）」、「維持（4分）」といった目的別のモードが提供されています。

長期使用レビュー：ニキビと小じわへの効果

レビューによると、8週間の初期使用期間と、その後の継続使用を通じて、特に大人ニキビの発生が劇的に減少したと報告されています。以前はほぼ毎日新しいニキビができていたのが、2週間に1〜2個程度にまで落ち着いたとのことです。また、額の小じわについても、ボトックス注射の間隔を数ヶ月延ばせるほど目立たなくなったと評価されています。一方で、目尻の笑いじわ（カラスの足跡）には、同様の効果は見られなかったという指摘もあります。

製品のマイナス面としては、折り畳みができず、持ち運びには不便なデザインであること、そして目の周りにはLEDライトの代わりに冷却パッドが配置されているため、目元の小じわを重点的にケアしたいユーザーにはCurrentBodyのような他社製品の方が適している可能性が挙げられています。しかし、ニキビケアと顔全体の肌質改善を主な目的とするならば、CryoGlowは非常に強力な選択肢と言えそうです。