核爆弾か電波か?『プリュリバス』シーズン1最終回、キャロルが下した究極の選択を徹底解説
Apple TV+のSFスリラー『プリュリバス』シーズン1最終回を徹底解説。キャロルが手にした核爆弾の意味、そしてマヌソスが発見した対抗策の電波とは?シーズン2への伏線を考察します。
世界を救うか、愛を選ぶか? Apple TV+の人気シリーズ『プリュリバス』のシーズン1最終回は、主人公キャロル・スターカ(レイ・シーホーン)に究極の選択を突きつけました。集合精神体「アザーズ」への抵抗か、恋人ゾーシャとの未来か。彼女が手にしたのは、文字通りの「爆弾」でした。
残された時間は1ヶ月:凍結卵子が最大の弱点に
物語の終盤、キャロルは衝撃の事実を知ります。これまで免疫保持者である彼女を集合意識に「結合」させるには、本人の同意のもとで骨から幹細胞を採取する必要があり、キャロルはこれを拒否し続けてきました。しかし、「アザーズ」は別の方法を発見。それは、キャロルが何年も前に凍結保存していた自身の卵子を利用することでした。これにより、「アザーズ」は彼女の同意なしに結合ウイルスを調整可能となり、残された猶予はわずか1ヶ月となってしまいます。
恋人ゾーシャは「あなたを愛しているからこうするしかない」と語りますが、これがゾーシャ個人の感情なのか、それとも集合精神による巧妙な操作なのか、その曖昧さが物語に緊張感を与えています。
交渉材料としての核爆弾
追い詰められたキャロルが取った行動は、誰もが予想しないものでした。彼女は以前「アザーズ」が何でも与えると言ったことを逆手に取り、なんと原子爆弾を要求。そして、それは彼女の自宅の私道に届けられました。この核爆弾は、力の均衡が完全に崩れた状況で、彼女が唯一行使できる最大のパワープレイです。最終的に彼女は反アザーズ派のマヌソスと手を組み「世界を救う」と宣言しますが、爆弾をどう使うつもりなのかは不明確なままです。
「キャロル自身、次に何をするか分かっていない状態で、衝動的に最も暴力的で脅威的なものを要求した、という点を重視して演じました」
マヌソスの発見:対抗策は8.613.0 kHzの電波?
一方、マヌソスは「アザーズ」の弱点を探る研究に没頭していました。彼はついに、8.613.0 kHzという特定の無線周波数で、集合精神がコミュニケーションを取っていることを突き止めます。これは、彼らの体が持つ電磁場、つまり「自然な電荷」を利用した無意識の通信だと作中で説明されています。マヌソスがこの周波数に向かって叫ぶと、彼の負の感情が世界中の集合精神に痙攣を引き起こしました。彼は、この電磁気学の原理を利用して「結合」を解除する方法を見つけようとしています。
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