リバプールでの不振は過去の話？ サラー、アフリカ杯へ「最高の精神状態」とエジプト代表監督が太鼓判

エジプト代表のキャプテン、モハメド・サラー選手が、所属するリバプールでの苦境を乗り越え、アフリカネーションズカップ（AFCON）での成功に集中している。エジプト代表を率いるホッサム・ハッサン監督が21日に明言しました。

ハッサン監督によると、サラー選手は最近、プレミアリーグのクラブで先発から外された後に激しい言葉を発したことで物議を醸しましたが、その後のチームメイトへの謝罪も含め、一連の出来事は彼のコンディションに何ら影響を与えていないとのこと。エジプトは月曜、モロッコのアガディールでジンバブエとのグループB初戦を迎えます。

監督は「練習でのサラーの士気は非常に高い。まるで代表チームに初めて合流したかのようだ。彼は母国と共に素晴らしい大会を戦い抜くと信じている」と語りました。

現在33歳のサラー選手にとって、クラブレベルで数々の栄光を手にしてきた彼が、代表チームで悲願のトロフィーを獲得する最後のチャンスになるかもしれません。ハッサン監督は「サラーは今大会で最高の選手の一人になるだろう。彼はアイコンであり、世界最高の選手の一人であり続ける」と絶大な信頼を寄せています。「我々は彼を技術的にも精神的にもサポートする。サラーがアフリカネーションズカップで優勝する必要があることを忘れてはならない」と付け加えました。

サラー選手がリバプールで最後に先発出場したのは11月末のチャンピオンズリーグ、PSVアイントホーフェン戦（1-4で敗戦）でした。その後、ウェストハム戦で先発落ちし、12月6日のリーズ・ユナイテッド戦で引き分けた後、メディアに対し、チームの不振のスケープゴートにされたと感じていると不満を述べ、アンフィールドでの時間が長くない可能性を示唆していました。

ハッサン監督は、この騒動の間もサラー選手と連絡を取り続けていたと明かします。「私はこれを危機とは呼びたくない。どんな選手でもクラブの監督と意見が食い違うことはある。その間、モハメド・サラーとは常にコミュニケーションを取っていた」。

サラー選手は、11月初旬のアストン・ヴィラ戦（2-0で勝利）以来ゴールから遠ざかっています。しかし監督は、彼が代表チームを通じて以前にも調子を取り戻したことがあると指摘。「リバプールでゴールを決められない時期があった時も同じ状況だった。その後、彼は代表チームを通じて正しい道に戻り、結果として以前よりも良いレベルで復帰した。今回もチームメイトと共に力強い大会を見せてくれると信じている」と期待を語りました。

サラー選手はこれまで2017年と2021年の2度、ネーションズカップで準優勝を経験。エジプトは大会最多7度の優勝を誇りますが、最後の優勝は2010年まで遡ります。