「ジャンボ」尾崎将司、78歳で死去 日本ゴルフ界の巨星墜つ
「ジャンボ」の愛称で知られる日本の伝説的プロゴルファー、尾崎将司氏が結腸がんのため78歳で死去。日本ツアー94勝、賞金王12回の輝かしい功績とゴルフ界への影響を振り返る。
日本のゴルフ界に大きな星が墜ちました。世界ゴルフ殿堂入りを果たしたプロゴルファー、「ジャンボ」こと尾崎将司氏が、結腸がんのため78歳で亡くなったことが、12月24日に長男によって発表されました。圧倒的な飛距離とカリスマ性で、日本のゴルフ人気を牽引したレジェンドの突然の訃報に、多くのファンが悲しみに暮れています。
日本ツアー94勝、前人未到の記録
尾崎氏の功績は、数字が物語っています。AFP通信によると、1973年の初優勝を皮切りに、日本ツアーで通算94勝を達成し、賞金王には歴代最多の12回輝きました。その規格外の飛距離から「ジャンボ」の愛称で親しまれ、2011年には国際投票で50%の支持を得て世界ゴルフ殿堂入りを果たしています。長男の智春氏によると、尾崎氏は約1年前にステージ4のS状結腸がんと診断され、自宅で治療を続けていたとのことです。
「エージシュート」とゴルフ一家の伝説
尾崎氏の伝説は、晩年も色褪せることがありませんでした。2013年、66歳の時に出場した国内ツアー「つるやオープン」初日で、自身の年齢を大きく下回るスコア「62」を記録し、エージシュートを達成。当時のインタビューで「良いゴルフができている時に6アンダーや7アンダーを出せなければ、ツアーにいる資格はない」と語ったことは、彼のプロ意識の高さを象徴するエピソードとして知られています。また、弟の尾崎直道(ジョー)氏と尾崎健夫(ジェット)氏もトッププロとして活躍し、「尾崎3兄弟」として一時代を築きました。
ゴルフ界からの追悼
この訃報に対し、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の諸星裕会長は「偉大な方を亡くした」とコメント。「長きにわたり男子プロゴルフ界を牽引し、他の追随を許さない強さで他を圧倒した」と、その功績を称えました。読売新聞も「圧倒的な飛距離と華やかな個性でゴルフ人気を爆発的に高めた」と追悼記事を掲載し、その影響力の大きさを改めて伝えました。
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