キャセイパシフィック航空株、10年ぶり高値 好業績見通しが追い風
香港のキャセイパシフィック航空の株価が10年ぶりの高値を記録。2025年の好調な業績見通しが背景にある一方、傘下のLCC、香港エクスプレスは日本需要の低迷に直面。投資家が注目すべきポイントを解説します。
香港のフラッグキャリア、キャセイパシフィック航空の株価が12月23日、10年ぶりの高値を記録しました。同社が2025年通期の収益が向上するとの見通しを発表したことが、投資家の買いを誘った形です。
好調な下半期が業績を牽引
同社によると、2025年下半期の業績が「好調」に推移しており、これが通期での収益増加見通しの主な要因です。長距離路線やプレミアムクラスの需要回復が、本業の追い風になっていると見られます。
一方、傘下LCCは日本需要の低迷に直面
しかし、グループ全体が順風満帆というわけではありません。傘下の格安航空会社（LCC）である香港エクスプレスは、日本市場における需要の低迷に苦しんでいます。親会社の好調さとは対照的に、特定の市場における課題が浮き彫りになりました。
キャセイパシフィック航空本体と香港エクスプレスの業績の二極化は、航空業界の回復がまだら模様であることを示唆しています。プレミアム需要が力強く回復する一方で、価格競争が激しいLCC市場、特に特定の路線では依然として逆風が吹いています。投資家は、この構造的な違いが一時的なものか、長期的な傾向なのかを見極める必要があります。
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