ボーウェン・ヤン、涙の『SNL』卒業回。シェールがサプライズ登場で慰める感動のフィナーレ
人気コメディアンのボーウェン・ヤンが『サタデー・ナイト・ライブ』を涙で卒業。最終回ではシェールがサプライズ登場し、感動的なフィナーレを迎えました。6年半の活躍と送別スケッチの詳細をレポートします。
2025年12月20日(米東部時間)、人気コメディアンのボーウェン・ヤンが、6年半にわたってレギュラー出演した米国の長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』(SNL)を卒業しました。エミー賞にノミネートされた彼のための最終回は、笑いと涙に包まれた心温まるフィナーレとなりました。
この日のホストは、ヤンの友人であり映画『ウィキッド』の共演者でもあるアリアナ・グランデ。ヤンはオープニングのモノローグに登場し、グランデと共に「恋人たちのクリスマス」を熱唱。彼が姿を見せた瞬間から、スタジオの観客は大きな歓声で迎えました。
番組の後半では、ヤンのための特別な送別スケッチが披露されました。空港職員としての最終勤務日を迎えたという設定で、ヤンは「僕の職場が閉鎖されるんです。これが最後のシフト」と語りかけ、観客から「あー」という同情の声が上がります。「ここの匂いも、通り過ぎていったセレブたちも、全てが恋しくなるでしょう」と彼は続けました。
スケッチが進むにつれ、ヤンは「ここで働けたことを本当に幸運に思います」と語りながら、感極まって涙を流し始めます。「特に上司には感謝しています」と彼が述べると、そこに現れたのは番組プロデューサーのローン・マイケルズではなく、なんとその夜の音楽ゲストであり、ヤンが自身のアイコンと公言してきた歌手のシェールでした。
ヤンはシェールに「ここで働けたことは名誉でした。今後の成功はすべてこの場所のおかげです」と感謝を伝えます。するとシェールは、「みんな、あなたは少しゲイすぎるって思ってたわ。でもね、私にとっては完璧よ」と返し、ヤンを温かく抱きしめました。この言葉にヤンは完全に感涙し、グランデとシェールと共に歌う「プリーズ・カム・ホーム・フォー・クリスマス」を最後まで歌いきれないほどでした。
ヤンは2018年に脚本家としてSNLに参加し、翌年のシーズン45からキャストに昇格。番組史上初の中国系アメリカ人キャストメンバーであり、数少ないオープンリー・ゲイのスターの一人として歴史を刻みました。在籍中には「タイタニック号を沈めた氷山」や政治家のジョージ・サントスなど、奇想天外なキャラクターやモノマネで人気を博し、コメディシリーズ部門の助演男優賞でエミー賞に4度ノミネートされました。
エンターテインメント・ウィークリーによると、ヤンのシーズン途中での卒業は異例ではあるものの、過去にはセシリー・ストロング(2022年)やセス・マイヤーズ、エディ・マーフィといったスターたちも同様にシーズン終了を待たずに番組を去っています。
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