ビットコイン、12万6000ドルからの下降トレンドラインが上値抑制。年末ラリーに暗雲

ビットコイン（BTC）は23日、10月の最高値から引かれる重要な下降トレンドラインに上値を阻まれ8万8000ドルを割り込んだ。短期的な弱気見通しが強まる中、強気転換の鍵を握る価格水準を解説。

年末の反発を試みた「ビットコイン」（BTC）は23日、重要な抵抗線に阻まれ、価格を「9万7000ドル」以下に押し戻されました。コインデスクの分析によると、この「ガラスの天井」となっているのは、10月の史上最高値「12万6000ドル」超から引かれる下降トレンドラインです。

「階段状の下落」を強める抵抗線

問題のトレンドラインは、10月の最高値と、その後の反発局面で記録した高値（「9万7000ドル」など）を結んで形成されています。23日月曜、「BTC」が「9万6000ドル」台に足場を固めようとした試みは、このラインによって阻止されました。この結果、2025年第4四半期を通じて見られた「階段状の下落」パターンがさらに強化された形です。新たな「高値切り下げ」を記録したことで、抵抗線付近での売り圧力が再燃していることが示唆されます。

短期的な見通しと強気転換の条件

このトレンドラインを下回って推移する限り、短期的な見通しは弱気と見られます。今回の反落により、市場の焦点はまず「9万2000ドル」の支持帯、次いで11月の安値である「8万5000ドル」近辺へと移っています。

一方で、強気の見通しを復活させるには、この下降トレンドラインを明確に上抜ける必要があります。もしブレイクアウトが実現すれば、上昇が加速し、「10万ドル」の大台に向けた動きが本格化する可能性があります。

PRISM Insight: 明確な攻防ライン

現在の下降トレンドラインは、明確な弱気シグナルであると同時に、強気転換の試金石でもあります。このラインが市場参加者に広く意識されているため、ひとたび上抜ければ、ショートカバーを巻き込んだ急騰につながる可能性を秘めています。投資家にとって、このラインは強気派と弱気派の主戦場として、今後数日間の最重要監視対象となるでしょう。

「階段状の下落」を強める抵抗線

短期的な見通しと強気転換の条件

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