MGMのライオンは偽物？ネットを欺いた10枚の有名フェイク画像とその裏側

これも嘘だった？誰もが一度は目にしたかもしれない、インターネットで拡散された数々の有名写真。しかし、その多くが巧妙に作られたフェイクです。この記事では、あなたの「常識」を覆す、10枚の写真の衝撃的な真実を明らかにします。信じていた画像が、実は全く違う物語を持っていたことに驚くかもしれません。

動物たちの「ありえない」姿

映画の冒頭でおなじみの、MGMのライオン。撮影のために拘束されている痛々しい写真は有名ですが、これは全くの誤解です。実際には、このライオンは動物病院で診察を受けている最中の写真でした。幸いにもライオンは回復し、現在は健康だということです。ちなみに、MGMのロゴには7頭のライオンが使われ、現在の「レオ」は1957年から活躍しています。同様に、ユニークな「黒いライオン」や「小人症のキリン」の写真も拡散されましたが、これらもフォトショップによる創作物です。

息をのむ絶景、その正体は

ネットで話題になった、料理人がチャーハンで巨大な波を作る「チャーハンウェーブ」。この写真は多くの人々に衝撃を与えましたが、残念ながらこれもフェイク。波の部分は、東京の食品サンプル店で販売されている彫刻作品です。また、タイの岩とドイツの城を合成した「魔法の城」や、ロシアのバイカル湖の氷とヴェネツィアの風景を合成した「凍ったヴェネツィア」など、現実には存在しない絶景写真が数多く作られています。

パイロットが飛行中に撮影したかのような危険な自撮り写真も有名ですが、これも実際には地上で安全に撮影されたものでした。

物語を歪める一枚の写真

写真の加工は、時に特定のメッセージを伝えるために利用されます。森林破壊の深刻さを訴えるために使われた「#10yearchallenge」の比較画像。しかし、Bored Pandaによると、この写真は実際には同じ一枚の写真を加工して作られたものでした。また、歴史的な瞬間を捏造する例もあります。ヒップホップのポーズ「ダブ」を20世紀に行っているかのような写真は、2017年公開の映画『ダンケルク』の撮影舞台裏で撮られたものでした。