プラダ、グッチ…名前は知っていても顔は知らない？伝説のファッションデザイナー10人の素顔

「アルマーニ」や「カルバン・クライン」といったブランド名は誰もが知っていますが、その裏にいる天才デザイナーたちの顔を思い浮かべられますか？多くの場合、彼らはカメラを避け、メディアの注目から距離を置き、自身の創造活動に専念しています。今回は、世界的に有名なファッションブランドの裏にいる、めったに写真で見ることのないデザイナーたちの素顔とその物語に迫ります。

業界を築いた伝説のデザイナーたち

すべての花嫁の憧れ、ヴェラ・ウォンは、1949年にニューヨークで生まれました。元々はフィギュアスケート選手でしたが、オリンピック選考に漏れた後、ファッションの世界へ転身。雑誌『Vogue』で17年間編集者として働いた後、40歳で自身のブランドを立ち上げました。自分の結婚式で満足のいくドレスが見つからなかったことが、ブライダルデザイナーになるきっかけだったと言われています。

また、アンダーウェアの概念を変えたカルバン・クラインもニューヨーク出身のデザイナーです。彼の名前はもはや普通名詞となり、ミニマルで洗練されたスタイルは衣類だけでなく、香水やアクセサリーにも及びます。同様に、「セブンスアベニューの女王」の異名を持つダナ・キャランは、「自分が着たい服しか作らない」という哲学で、働く女性のためのシンプルかつクリエイティブなデザインを生み出し続けています。

ヨーロッパのエレガンスを定義する顔

プラダ家の家業を1978年に継いだミウッチャ・プラダは、「アートはアイデアを表現するためのもの。私の仕事は売ること」と公言し、芸術性と商業性を見事に両立させています。彼女は自身の名を冠したブランド「Miu Miu」の創設者でもあります。

アイコニックな赤い靴底で知られるクリスチャン・ルブタンは、若い頃から靴作りに情熱を注ぎ、27歳で自身のブランドを設立。彼の作る官能的なシューズは瞬く間にハリウッドセレブを虜にしました。また、ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは1980年にミラノで出会い、官能的でセクシーなスタイルで知られる「Dolce & Gabbana」を築き上げました。彼らはビジネスとプライベートの両方でパートナーとして知られています。

新時代を切り拓くデザイナーたち

都会的で洗練されたデザインで知られるアレキサンダー・ワンは、18歳でニューヨークに移り、パーソンズ美術大学で学びました。2007年に発表したコレクションが高い評価を受け、今ではリアーナをはじめ多くのファンを獲得しています。一方、1990年生まれのサイモン・ポート・ジャックムスは、亡き母の旧姓をブランド名にした「Jacquemus」を創設。シンプルながら独創的なデザインで、瞬く間に人気デザイナーの仲間入りを果たしました。