ケイト・ハドソン、ラブコメ女王の座を返上？新作『ソング・サング・ブルー』で挑む「見えなくなる」演技

なぜ、人気女優は観客が愛する役柄から距離を置こうとするのでしょうか？ かつて『あの頃ペニー・レインと』でアカデミー賞にノミネートされたケイト・ハドソンが、ロマンティック・コメディ（ラブコメ）のイメージを脱ぎ捨て、新たな境地に挑んでいます。本日12月25日に公開される新作映画『ソング・サング・ブルー』で、彼女は観客の記憶から「消える」ことを目指しています。

「ノー」から始まった転機

ハドソンは、エンターテインメント・ウィークリーのポッドキャスト『The Awardist』で、パンデミック中に多くの仕事依頼に「ノー」と言い始めたことが転機になったと語りました。「優れたラブコメを作るのは難しい。だからこそ、多くを断らなければならない」と彼女は述べ、近年は興味深い監督と仕事をすることに集中していると明かしました。この決断が、ヒュー・ジャックマンと共演する新作『ソング・サング・ブルー』への出演につながったのです。この映画は、ウィスコンシン州を舞台に、ニール・ダイアモンドのトリビュートバンドを結成したカップルの実話に基づいています。

ラブコメの「祝福と呪い」

ハドソンは、ラブコメでの成功が「祝福であり、呪いでもある」と表現します。ラブコメ映画は彼女に素晴らしいキャリアと熱狂的なファンをもたらしました。しかしその一方で、観客や業界が彼女に同じような役柄を期待するようになり、俳優としての可能性を狭めてしまうというのです。「観客は、あなたがその役を演じるのを見るのが好きなのです」と彼女は語ります。「そして、みんながそれを推し始める。でも私は『いいえ、私はウィスコンシン州の主婦だって演じられる』と思うわけです」。

彼女は自身の35年のキャリアの中で、2021年の映画『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』の役がお気に入りの一つだと述べ、より変幻自在なキャラクター俳優を目指していると強調しました。本作の監督クレイグ・ブリュワーが自分を信じてくれたことに感謝しており、この映画がシリアスな役柄への扉を開くことを期待しています。