サッポロ、4000億円超で不動産事業を売却へ KKR・PAG連合が取得、ビール事業に集中
サッポロホールディングスが、KKRとPAGに不動産事業を4000億円超で売却する方針を固めた。恵比寿ガーデンプレイスなどの資産を手放し、主力のビール事業に経営資源を集中させる。
日本のビール大手、サッポロホールディングスが、不動産事業を投資ファンドのKKRおよびPAGに売却する方針を固めました。日経新聞が報じたところによると、取引額は少なくとも4000億円(約26億ドル)に達する見込みです。この動きは、同社が主力の酒類事業に経営資源を集中させるための戦略的な一手とみられています。
恵比寿ガーデンプレイスも対象に
売却対象となるサッポロ不動産開発は、東京の高級エリアに位置する複合商業施設「恵比寿ガーデンプレイス」など、優良な不動産ポートフォリオを保有しています。これらの資産が、グローバルな投資ファンドであるKKRとアジアに強いPAGの連合体の手に渡ることになります。日本の都心一等地にある象徴的な資産の所有権が移ることで、市場の注目を集めています。
「選択と集中」で本業回帰
サッポロは長年、ビール事業と不動産事業を両輪として経営してきました。しかし、近年は国内外の競争が激化する酒類市場での成長が課題となっていました。今回の大型売却で得た資金を元に、主力のビール事業の強化や新たな成長分野への投資を進め、「選択と集中」を加速させる狙いがあると考えられます。
本取引はまだ最終決定されておらず、今後の交渉次第で条件が変更される可能性があります。企業の戦略転換は、株価や関連市場に予期せぬ影響を与えることがあります。
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