フォリナー『ヘッド・ゲームス』のジャケットの少女は14歳だった。女優リザンヌ・フォークが46年越しに語る撮影の真相

「70年代で最も不気味なイメージ」と評されることもある、あのアルバムジャケットの少女はわずか14歳でした。ロックバンド「フォリナー（Foreigner）」の1979年のアルバム『ヘッド・ゲームス（Head Games）』の表紙を飾った女優のリザンヌ・フォークが、ポッドキャストで当時の状況を初めて詳しく語り、大きな注目を集めています。

46年越しの告白

エンターテインメント・ウィークリーが報じたところによると、12月24日に公開されたポッドキャスト番組で、リザンヌ・フォークは、1988年公開の映画『ヘザース/ベロニカの熱い日（Heathers）』で共演したパトリック・ラビオートーから、この物議を醸すアルバムジャケットについて質問を受けました。彼女は当時、大手モデルエージェンシー「フォード・モデル」に所属するモデルとしてのキャリアを始めたばかりでした。

「意味も分からず」撮影された一枚

問題のジャケット写真は、男子トイレの小便器の縁に少女が座り、壁の落書きを拭き取っているという構図です。悲しげな表情でこちらを見つめる姿は芸術的とも言えますが、『Dirty White Boy（汚れなき白人少年）』といった曲が収録されたアルバムの表紙としては、不穏な印象を与えます。フォーク自身が当時わずか14歳だったと知ると、その印象はさらに強まります。

彼女は「当時はまだ世間知らずで、自分が何をしているのか、その文脈を全く理解していませんでした」と振り返ります。撮影現場はほとんどが男性で、彼女が男子トイレにいることを皆が「面白い」と思っていたそうです。彼女はそれまで小便器を見たことすらなかったかもしれないと付け加えました。

1970年代という「別の時代」

フォークはこの経験を「別の時代の視点」と表現しました。撮影後にポラロイド写真を母親に見せると、「うーん、そう…」という微妙な反応だったといいます。しかし、当時は「フォード・モデルが取ってきた仕事」として、深く考えることはなかったと語りました。彼女は現代の価値観では「このような写真は通用しないでしょうね」と結論付けています。『ヘッド・ゲームス』はRIAAによって500万枚以上の売上を記録する大ヒットとなりました。