「私のヒーローは姉でした」ジョージ・クルーニー、最愛の姉アディアさん（65）をがんで亡くし追悼

ハリウッド俳優のジョージ・クルーニーが、2025年12月19日にがんのため65歳で亡くなった姉、アディア・「エイダ」・ザイドラーさんへの感動的な追悼文を発表しました。

エンターテインメント誌『PEOPLE』に対し、クルーニーは翌20日、次のように語っています。
「姉のエイダは、私のヒーローでした。彼女は勇気とユーモアでがんと向き合いました。あんなに勇敢な人には会ったことがありません。妻のアマルと私は、彼女を心から寂しく思うでしょう」

公式な訃報によると、エイダさんはケンタッキー州エッジウッドの聖エリザベス・ヘルスケアにて、「愛する人々に囲まれ、安らかに」息を引き取ったとのことです。

スターの兄とは違う道を歩んだ「芸術家」

エイダさんは1960年5月2日、クルーニーより1年早くロサンゼルスで生まれました。母親は元ミスコン女王で市議会議員、父親はニュースキャスターという家庭で育ちましたが、弟がハリウッドの華やかな世界へ進んだのとは対照的に、エイダさんは自身の道を切り開きました。

彼女は長年、ケンタッキー州のオーガスタ独立学校で小学校の美術教師として働き、地元の芸術ギルドのメンバーとしても活動。町のクリスマスパレードで実行委員長を務めるなど、地域社会に深く根ざした人生を送りました。学業も優秀で、ナショナル・メリット・スカラー（全米優秀奨学生）に選ばれた経歴も持っています。

2012年のインタビューでは、弟との関係についてこう語っていました。
「ジョージは人生において、キャリアか家庭か、どちらかを選ぶと決めたのだと思います。だから彼は俳優業に全力を注ぐことにした。それが彼の焦点だったのです」

彼女自身も演技に興味はあったものの、「この世界でやっていくには、私の神経は図太くなかった」と、有名になることよりも穏やかな生活を選んだ理由を明かしています。

エイダさんには、息子のニックさんと娘のアリソンさんという2人の子供がいます。

PRISM Insight: このニュースは、世界的なセレブリティの家族が直面する現実を浮き彫りにします。スポットライトの裏側には、私たちと同じように、病と闘い、家族を愛し、静かな人生を大切にする人々がいます。ジョージ・クルーニーの言葉は、彼が「ハリウッドスター」である前に、一人の弟であり、家族の一員であることを改めて示しており、名声がいかに普遍的な人間の感情や悲しみを変えるものではないかを物語っています。