「サンタクロース・ラリー」は一休み？米株先物、クリスマスイブの短縮取引で下落

年末の上昇相場は一服するのでしょうか。ロイター通信によると、2025年12月24日のクリスマスイブ、市場参加者が少なくなる短縮取引のなかで米国株式市場の主要な先物指数が下落しました。年末の楽観ムードに、わずかながら警戒感が広がっています。

休日ムードのなかでの静かな下落

この日の市場は、クリスマスイブのため通常よりも早く取引を終える短縮スケジュールで運営されました。多くのトレーダーが休暇に入っているため取引量は極めて少なく、市場は閑散としていました。こうした中、S&P 500、ナスダック総合指数、ダウ工業株30種平均に関連する先物はいずれも軟調な展開を見せたと報じられています。市場関係者からは、これは年末の利益確定売りや、来年に向けたポートフォリオの微調整の一環ではないかとの見方が出ています。

年末相場の行方と投資家の視点

歴史的に、米国市場では年末最終週から年始にかけて株価が上昇しやすい「サンタクロース・ラリー」と呼ばれる現象が知られています。今回の一時的な下落が、この年末ラリーの勢いを削ぐものになるかどうかが注目されます。しかし、多くの専門家は、取引量が少ない中での値動きは市場全体のトレンドを示すものではないとして、冷静な見方をしています。