中国COMAC、C919の大型モデル開発へ。200席級でボーイング・エアバスに挑む

ボーイングとエアバスの牙城は崩れるのでしょうか？中国の国営航空機メーカー、中国商用飛機（COMAC）が、その野心的な一手を打ち出しました。情報筋によると、COMACは先週、国内大手の中国東方航空と協力関係を深める契約を締結し、主力機である単通路機C919の大型モデルを共同開発する計画が明らかになりました。

200席超えで市場ニーズに対応

この新たな「ストレッチ（胴体延長）型」モデルは、少なくとも200人の乗客を収容可能になる見込みです。これは、より多くの乗客を運べるナローボディ機（単通路機）に対する市場の需要の高まりに応えるための動きと見られています。ナローボディ機は、ボーイングの737シリーズやエアバスのA320ファミリーが長年支配してきた、航空市場で最も競争の激しいセグメントです。

世界市場への挑戦と課題

今回の提携は、COMACが国内市場での足場を固め、将来的には国際市場へ本格的に進出するための重要な布石となります。中国政府は航空宇宙産業を国家戦略の柱の一つと位置付けており、国産航空機の開発を強力に後押ししています。しかし、その道のりは平坦ではありません。